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フェイスレス(からくりサーカス)

我が愛しき悪役たち

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だって僕は 『自分を信じている』 もん。
自分を信じて『夢』を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!


藤田和日郎の漫画「からくりサーカス」に登場した、全ての元凶にして最凶最悪の黒幕。やたら泣くのが特徴。劇中における不幸は全てコイツのせいと言ってもいい。

自動人形とのサハラでの最終決戦において、しろがね-Oたちのリーダーとして初めて登場した。彼らからは「フェイスレス指令」と呼ばれる。
終始ふざけておりよくつまらないギャグを披露するが、しろがね-Oたちからは「恐ろしい人」と畏敬の念を持たれている。
しろがねグループの中では鷹派だったのか、ルシールからは疎まれていた(中々の慧眼である)。
恋人を自動人形に連れ去れられたという過去を鳴海に語り、鳴海を救うためにその身を犠牲にし退場かと思われたが……。

ところがどっこい生きてた。
その正体は自動人形の造物主「白金」であり、才賀正二の宿敵「ディーン」であり、主人公である才賀勝の父親「才賀貞義」であり、フェイスレス指令」でもあった。
フェイスレス(顔無し)」とはよく言ったものである。
当然のことながら鳴海に語った過去も嘘っぱち。マンガのルール違反スレスレである
人を笑わせないと永遠の苦しみが続く業病「ゾナハ病」をばらまいた張本人。
彼の目的は200年前の初恋の人「フランシーヌ」の生まれ変わりである「エレオノール」の愛を勝ち取ること。
フェイスレスはフランシーヌ→アンジェリーナ→エレオノールと200年もの間初恋の影を追っていたがフラレっぱなしであった。
その為エレオノールと固い絆で結ばれた勝に自身を《転送》し、二人だけで永遠を生きようとするが、すんでのところで失敗。
全てに飽きたフェイスレスはゾナハ病を活性化させ人類抹殺を宣言。
それを止めるため勝は、人工衛星の上でフェイスレスと最後の死闘を演じる……。

自分の目的のためにあらゆるものを利用してきた究極のエゴイスト
そのくせそれが悪いことだとは、これっぽっちも思っていない。

かつては心優しい人形繰りで、錬金術を学ぶために渡ったプラハで出会った「フランシーヌ」に好意を抱く普通の青年(=白金)だった。しかしフランシーヌが兄・白銀と結ばれたことで彼の人生は一変する。自分が先に惚れたフランシーヌを白銀に奪われたと思い、フランシーヌを略奪。だが多くの悲劇の果てに、フランシーヌはこの世を去ってしまうのであった。
もう一度フランシーヌに会いたい。その思いでフランシーヌそっくりの人形を造るが、所詮人形では笑うことが出来ないことを知り絶望。フランシーヌ人形を笑わせるためにルシールの村の人々を虐殺した。
その後かつて自身が造り、捨てた自動人形たちがゾナハ病をばらまいていることを知るが自分には関係ないとスルー。それどころかしれっと別の身体(=ディーン)を手に入れしろがね側に入り込む。全ては夢を叶えるために……。
冒頭の彼のセリフはフェイスレスという人間をあらわすのにピッタリである。
勝は、要らなくなったものは人間でさえすぐに捨てるその性格を見抜き、「自分しか抱きしめられないあなたは誰にも愛されない」論破指摘した。また、自分のためのことは全て「いいこと」と考えるフェイスレスの精神性を「全てを燃やし尽くすどす黒い太陽」と評した。

戦闘能力はかなり高く、計画はことごとく失敗に終わっているが作中ほぼ負けなし。
自動人形や懸糸傀儡を一瞬でバラバラにする「分解」、あらゆるものを溶かす「溶解」、そして自身が自動人形の造物主であると一瞬で解らせる「理解」と、三つ合わせて「三解」のフェイスレスと呼ばれている。
身体は正二との戦いでボロボロになった後ほとんどを機械化し、作中屈指の実力者であるギイ・クリストフ・レッシュを相手に(人形がオリンピアでは無かったとはいえ)、一方的に勝利している。
人形造り、人形繰り、どちらも超一流であり、最後の戦いでも実質勝に勝っていたほどの圧倒的強さを誇る。

最後まで自身の行動を省みなかったフェイスレスだが、人工衛星での最後の戦いで、
自身の記憶を一度は《転送》し自分と同じ立場にありながら別の答えを出した勝
自身の記憶を溶かした生命の水を飲んだ分身でありながら反逆した犬
自身が造りあげ自分と同じ一方的な愛を押し付けるディアマンティーナと、三人の自分を客観的に見ることでようやく自身の過ちに気づきこれを認め、崩壊する宇宙ステーションと共に宇宙に散っていった。

夢追い人度:☆☆☆☆☆