読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モブサイコ100 第11話「師匠~Leader~」感想

モブサイコ100

今回は話が盛り沢山でした。影山兄弟の不和の解消にモブと霊幻の回想と、一話に詰め込んだおかげで前者が若干印象が薄くなった気がしますが、それはそれとしてどちらも感動できたので構成はこれで良かったと思います。原作ではもう少しあとに出会った時の話が来るのですが、回想をここに入れることでなぜモブが霊幻との約束にあそこまで拘るのか、その説得力が増した良い改変でした。しかし二期の内容を先取りしたということは逆説的に二期はないのではと心配になります。是非モブサイコ100には二期をやってもらいたいのですが、果たして……。

前回気を失って倒れたモブが目を覚ますと、そこには同じように捕まった律とテルが。閉じ込められた部屋には呪いがかかっていて超能力が使えないということですが、モブですら無理というのは凄まじい呪いです。術者の桜威の株が上がりました。
手も足も出ない状況ですが、律が一緒にいるから大丈夫だとモブは言います。超能力が無いと何も出来ない自分と違って、律は力に頼らずとも工夫して事を解決できる。だから大丈夫、と。
mb11-1.jpg
「自慢か…。影山君が頼る程の…」
「尊敬だよ。本当に尊敬してる」
mb11-2.jpg
「……ずるい…謝らせてもくれないなんて…。ずるいよ……そんなの僕だって…僕だって…」
律にとってモブが憧れの兄であったように、モブにとっても律は誇りであり尊敬すべき弟でした。一人涙を流す律。良いシーンです。

一方モブからの連絡が途絶え心配になり、爪第七支部にやってきた霊幻。そして先週のネタばらし。霊幻の偉そうな態度に構成員たちが勝手にボスと勘違いしただけでした。まるでONEPIECEのバギーみたい。そしてここからは師匠のターン。
mb11-5.jpg
「そもそも誰かに指図されたからって外道かましていいわけないだろうが…。下っ端気質も極まるとただのカスだな」
「バッカヤロー!!!!!お前らそんなんでトップに立ったところで…自分達が踏み荒らしてきた汚い景色しか残らないぞ…。何がしたいか知らねーが、マナーを守った上で頂点取るから気持ちいいんだろうが…!!!反省して改めろ!」
霊幻の言葉に、爪の構成員たちは目を覚ましました。霊幻は間違いなくA級以上の論客(ロジカリスト)でしょう。ホント、なんで詐欺師なんてやってるのか。

モブたちは作戦会議中。律が戦うことを心配するモブに、君一人が本気を出せば僕ら二人は戦わなくてもいいとテルは言います。前フリその一。
そこに現れる霊幻師匠。そのまま脱出かと思いきや、そうは問屋が卸しません。爪の幹部四人とエンカウント。ボスじゃないこともバレて、超能力の使えない霊幻の活躍は終わり……なんてことはなかった。???「まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!」
mb11-6.jpg
mb11-7.jpg
殴って動揺した隙に説得して事を収めようと考えていた霊幻でしたが、その試みは外れます。言い争いで負けたことのない霊幻、しかしそれは相手が大人の時だけ。 世界征服を本気で夢見る爪の幹部たちは大人になれなかった子どもであり、子どもには得意の舌先三寸も通用しないのでした。モブも霊幻に出会わなければこうなっていたんですかねえ。うしおととら「お前はその少年と出会った。我らは出会わなかった。それが答えだ」という字伏のセリフが思い出されます。モブは霊幻と出会った。彼らは出会わなかった。それが答え。

襲ってくる爪に、相手せず逃げろと言う霊幻。対してテルと律は戦えと言います。前フリその二。

mb11-8.jpg
戦わなければみんなの命が危ない。しかし霊幻は、相手と同じ土俵に立つ必要は無い、殺意には殺意で返すなと言います。板挟みになって動けないモブは、さりとて今の状況を黙って見ているわけにもいかず、「守るためには相手がどうなろうと構わない」と、100%の殺意を開放しようとします。
mb11-9.jpg
「やめとけモブ!お前が苦しくなるだけだ!!嫌な時はなぁ!逃げたっていいんだよ!」
それを止めたのは霊幻でした。テルも律も、恐らく視聴者でさえやってしまえ!と思っていた中で、霊幻だけはモブが力を開放した後でどれだけ深く傷つくのかを考え、嫌な時は逃げてもいいと諭すのでした。霊幻は本当に大人です。そして二人が初めて出会った回想シーンに入ります。

mb11-10.jpg
「いいか?超能力を持ってるからと言って一人の人間であることに変わりはない。足が速い。勉強ができる。体臭が強いなどと一緒で超能力も単なる特徴の一つに過ぎない」
超能力と体臭を同列に語るのはちょっと……。
自分が特別であることに悩んでいたモブに、「お前は特別なんかじゃない」と言う霊幻。この言葉はモブにとって眼から鱗だったでしょう。ふつう、思春期の在り方としては特別じゃないことに悩み、最終的に誰しもが特別、という結論に落ち着くものですが、その真逆を行くロジックには感心させられたものです。
mb11-11.jpg
「いい奴になれ。以上!」
この言葉が指標になり、モブは力に溺れること無く成長できたんですね。

mb11-12.jpg
話が今に戻り、凶刃に倒れる霊幻。そして100%になるモブ。ここでヒキかー。次週が楽しみです。