響け!ユーフォニアム2 第一回「まなつのファンファーレ」感想

 実は俺、響け!ユーフォニアムの1期はノーマークで放送当時見てなかったんですが、知人が見ろ見ろとうるさかったので後にニコ生の一挙放送で見ました。終始無感動状態の俺にとって妙に冷めたところのある久美子という主人公は非常に好ましかったし、カレイドスターのようなスポ根ものが好きなので登場人物たちがズタボロになる姿も見ていて楽しかったし、特に毎回最後に入る「そして、次の曲が始まるのです」というセリフは次の話も見ようと思わせる力があり、最後まで楽しく見ることが出来ました。
ただ難点もありました。ネットでは非常に評価の高い8話が個人的には本当に理解不能で、深刻なエラーが起こった結果記憶の改竄が行われ、俺にとって8話は葉月が塚本にフラれただけの話ということになりました(ヒデェ)。
2期の1話もネットの感想で百合百合言われてて戦々恐々としてたんですが、蓋を開けてみればそこまでひどくなく一安心しました。あれぐらいなら十分友情の範疇です。
前置きが長くなりましたが、感想に入って行きたいと思います。

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冬。古ぼけた大学ノートを手にする久美子。それを呼びに来る麗奈。最終話辺りに繋がるんでしょうか。

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1期の最終話の直後から物語は始まります。京都府大会で金賞を受賞し、見事関西大会への切符を手に入れた北宇治高校は、しばし勝利の余韻に浸ります。
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滝先生、頭頂部120%。指揮者だから固めてるのかと思ったら、あとで学校で出た時も同じ髪型でした。

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関西大会に向けて、夏休みはほぼ毎日練習が行われます。しかしその前に、チームもなかによる応援演奏。曲は学園天国。そういや2期に葉月の活躍はあるんでしょうか。彼女の恋の問題は1期で終わったし、スタメンでもないし、ぶっちゃけ出番らしい出番はないんじゃないかと思います。

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1期ではついぞ揃うことのなかった四人。昔の麗奈だったら彼女達と一緒にいることすら厭ったでしょう。なかなか感慨深いものがあります。

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新キャラその一、鎧塚みぞれ先輩。あまり他人に興味がない人のようです。そして1期ではこれでもかというほどに視聴者のヘイトを集めたデカリボンの友だちでもあります。ちゃんと友だちいたんだなあデカリボン。

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新キャラその二、傘木希美先輩。彼女については後ほど。

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新キャラその三、橋本真博。OBで滝先生の同期でパーカッションのプロ。滝先生と違いノリが軽い。

練習中にやって来た夏紀先輩。相談があるとあすか先輩に言います。
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「なになに?恋?恋の相談?」
こういう思ってもいないことをあえて言う先輩が俺は最高に大好きです(えー)。
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「私、部活に戻りたいんです!」
そこに現れたのは希美先輩でした。夏紀先輩も彼女を戻してあげてくださいと懇願します。

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二年前、コンクールからの帰り道。希美先輩と鎧塚先輩(ついでにデカリボン)は同じ中学でした。銀という悔しい結果に終わり、二人は高校では金を取ることを誓い合います。しかし一年の時に希美先輩は吹奏楽部を辞めてしまうのだった……。

なぜ部長の小笠原先輩でなくあすか先輩に頼むのか……。まあ当然ですよね。こう言っちゃなんですがあすか先輩が実質吹奏楽部のトップみたいなものですし。さてあすか先輩の返答はというと、
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「悪いけど今、練習中なの。帰ってくれる?」
素気無く断りました。ストイック過ぎて吹奏楽意外のことは一切意に介さない若干サイコパス入ってる彼女なら当然の答えです。何が彼女をここまでさせるのか、2期で明かされるんでしょうか。

自分たちだけで話し合いたいので先に帰ってほしいと言う先輩に、一年だけ仲間はずれみたいでやだと葉月。そうは言っても、先輩たちからしたら身内の恥は出来れば隠しておきたいでしょう。もちろん後輩としても隠されていい気分はしないのは間違いないのですが。

希美先輩はお百度参りよろしく毎日やって来ましたが、あすか先輩は首を縦に振りません。
まあ当然ですよね。これから部一丸となって全国大会を目指す吹奏楽部にとって昔辞めた部員が戻ってくるのは無用なリスクを抱えるだけです。よしんば希美先輩を向かい入れたとしても、同じように戻ってこようとする人が出てくるかもしれません。
しかしそれはあくまで理論の話です。理論と感情で出来ているのが人間です。時に人間は理論よりも感情を優先し、時にそれは尊いものとして受け入れられます。つまり理論と感情を完全に分けているあすか先輩はちょっと人間をやめています。

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京アニ、アイスが崩れる作画にも全力投球。

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久美子が忘れ物をとりに校舎に戻ると、鎧塚先輩が倒れていました。希美先輩が吹くフルートの音を聞いて、昔のトラウマが刺激されたようです。あすか先輩が希美先輩を入れてもなんのプラスにもならないと言っていましたが、プラスどころかさっそくマイナスになっています。

久美子は麗奈と夏祭りに行くことに。
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麗奈の浴衣は品がありますね。久美子はちんちくりん。
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「私かき氷が食べたい。ブルーハワイ」
「私クロワッサンたい焼きとサモサ」
祭り屋台にクロワッサンたい焼きはない!
 ∧_∧
⊂(#・ω・)
 /  ノ∪
 しーJ|∥|
     人ペシッ!!
     __
     \  \
        ̄ ̄

希美先輩に対し麗奈は、辞めたほうが悪く、私だったら絶対に逃げないと言います。彼女の言い分も確かに正しいでしょうが、それは強者の理論であって誰もが麗奈のように強いわけではありません。しかし彼女のように強くなければ、彼女の言う特別にはきっとなれないのでしょうね。

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花火を見てうっとりする二人。昔に比べて本当に仲良くなりました。