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BLUE GIANT SUPREME 第4話「DEEP NIGHT」感想

BLUE GIANT

前回話しかけてきた男、クリスに、自分はサックスで世界一のプレイヤーになりにドイツに来たと大は話します。
それを聞いて何か思うところのあるクリス。資金が十分にない大に、自分のアパートで暮らさないかと提案。え、もしかして……こいつゲイなの?
とんとん拍子で話は決まり、大はクリスのアパートで暮らすことに。ジャズが好きなのかと思えば、大がジャズをやると聞いて「ジャズってまだあったんだ」と言う始末。
にも関わらずクリスは大が吹けるバーを一生懸命探してくれたりと、何故そこまでしてくれるのかまるで分からない。
大は自分の音を聴いてすらないのに、どうしてそんなに優しく、助けようとしてくれるのかクリスに問いかけます。それに対してクリスは「普通だよ」と返します。
「優しくもないし、助けようとも思ってない。普通のこと、それだけ。きっとみんな同じことを思うよ。いつか世界一になる奴と、知り合えたらステキだなって」
それを聞いて大は、いつかきっと音で返すと力強く言うのでした。
クリスは大が吹けるバーを見つけますが、そこはかなり小さく10人入るのがやっとといった場所。ここが大の新たなスタートライン、ここから大のサックスプレイヤーへの道が始まります。

というわけで新キャラ・クリスが物語に加わりました。大学生だそうですが、まるで見えません。下手したら30くらいに見えます。いきなり現れ、大の力になるクリスという存在には少々、いや、かなりご都合主義を感じます。いくらなんでも見ず知らずの人間にそこまでするのは考えにくいを通り越して異常です。

しかしクリスの普通だよ、というセリフでちょっとだけクリスのことが理解できました。つまり大を手伝うのは慈善事業でもなんでもなく、要は投資と変わらないということです。企業が別の企業や個人に投資するのと同じように、憐れみでも同情でもなく、ただ自分の人生をより豊かにするための行動として大に手を貸したに過ぎないのです。そういう意味では確かに普通のことかもしれません。だからと言って大が感謝しなくてもいいという訳ではもちろんありません。あと大学生って基本暇だし人ひとりの夢を応援するくらいの余裕はあるんじゃないすかね。そうは言ってもやはりまるで知らない大にそこまでの価値を見出すのはちょっと納得いきませんが。クリスが余程の慧眼なのか、大が凄い奴だと思わせる何かを持っているのか。そう言えば三輪さんは大が世界一になるのを疑ったことは無いって言ってたし、照れもせず臆しもせず世界一になるという大の言葉に、クリスは感じるところがあったのかもしれません。
新章に入って人前で演奏したのはまだ1度だけ(しかもリスナーはおばあちゃんひとり)なので、新しい場での大のサックス描写、そしてドイツの客の反応はどうなのか、次回が楽しみです。