響け!ユーフォニアム2 第五回「きせきのハーモニー」感想
前回までの不満が吹き飛びました。ひたすらに圧倒されました。拍手したいぐらいです。それほどまでに手放しで賞賛できる回だったと思います。
約7分間に渡る、「三日月の舞」ノーカット演奏には驚愕しました。楽器の動き、音色、息づかい、緊張感がこれでもかというほどに伝わってきました。こんな真似が出来るのは京アニぐらいのものでしょう。凄まじい作りこみです。
俺も知らず知らずのうちに拳を握りしめていました。まだ5話なのだから全国に行くのは分かりきっていたのに、見ている間は「失敗したらどうしよう」とか「頼むから全国行ってくれー!」と祈るような気持ちでした。俺が演奏していたわけでもないのに、緊張しっぱなし。
しかしここまでやりきってしまって最終回は大丈夫なのでしょうか。果たしてこれ以上に盛り上がることが出来るのか。今回課題曲の方はカットされたし、原作に忠実な時の京アニだからさして心配はしていませんが。
そういや今回は「そして次の曲が始まるのです」は無かったですね。俺はあれを聞くために見ているようなものなので、ちょっと残念。
関西大会前日。学校で行う大会前最後の練習が終わります。
橋本先生と新山先生は今回が最後で講師をやめることに。原作一巻分を5話にまとめたことで、ずいぶん早いサヨナラに感じます。しかし橋本先生は最後まで私服がダサかったな……。
「私をスキーに全国に連れてって!」
葉月は自分も頑張って来年は一緒に全国を目指すと宣言し、それはそれとして今年自分たちを全国に連れていき、全国が凄いってことを見せてほしいと久美子に頼みます。
前に葉月にはもう出番らしい出番はないんじゃないかと言いましたが、こういうところで物語を引き立てるとは。むしろスタメンのみどりのほうが出番がない。
(おそらく今、本当に冷静にいられる人なんて、一人だっていやしない)
そしていよいよ関西大会当日。最後のリハを終え、部長から一言……の前にあすか先輩が言いたいことがあるとのこと。
「今の私の気持ちを正直に言うと……私はここで負けたくない。ここまで来た以上、何としてでも北宇治の音を全国に響かせたい。みんな!これまでの練習の成果を今日、全部出し切って!」
あすか先輩が部員の気持ちをまとめあげたせいで部長は言うことがなくなりました。ここらへんが部長があすか先輩を苦手とする理由でしょう。
希美先輩はどうやら吹奏楽部に復帰出来た模様。鎧塚先輩の希美先輩アレルギーが無くなって、あすか先輩も反対する理由がなくなり許しを得たのでしょう。しかし二人がイチャイチャすればするほどなんで二人は数ヶ月もコミュニケーションをとらなかったのか謎で仕方ありません。思春期のすれ違いなんて往々にしてそういうもの、ということで自分を納得させておきます。
あー!またこいつらか!一期の頃から背景の方で付き合っていることを仄めかしていた二人。やっぱりカップルなんですかね。
「行きましょう。みんなで、全国へ!」
完全に一致。
そして北宇治高校の演奏が始まります。
「先輩。コンクールはまだ嫌いですか?」
「たった今、好きになった」